知人に薦められたライトノベルですが面白かった。
ライトノベルと取り上げるのは初めてです。
偏見はないので、何でも読みます。
WORLD END ECONOMiCAとは
月が舞台の投資を軸にしたライトノベル。
前人未到の地を目標にした主人公が、資金を稼ぐための手段として投資を行い、
成功と失敗を繰り返し成長する物語。
ライトノベルだけあって若い人向けの話ですが、
投資を軸とした話であり、楽しく読むことが出来た。
投資の知識があると、より楽しめるでしょう。
投資にのめり込み、資金を吹っ飛ばすところなどは胸が痛くなりました。
(リーマンショックで数百万の損失を出したのは苦い思い出。
認めたくないものだな、若さ故の過ち・・・若いうちに失敗しましょう)
全三冊あり、KINDLE UNLIMITEDの電子書籍で無料となっています。
年末に知人の作業を手伝っていた期間で、一気に読みました。
- 一冊目 主人公とハガナの出会いを別れ。
月面都市で株式市場で戦う少年が、天才少女ハガナとともに、
夢に向かって戦う。その結末は? - 二冊目 巨大企業グループ アバロンの不正。
没落貴族の少女エレノアと巨大企業 アバロンの不正に迫る。二冊目のアバロンの元ネタはエンロンですかね。
最も革新的と数年にわたって持ち上がられた企業は、企業年金や有名な会計事務所とともに、
全てを吹っ飛ばして株式市場を去りました。
アメリカの会計を変更させる重要な事件、世の中に絶対はありません。 - 三冊目 不動産バブルに対して勝負に出るハル その結末は。
未曽有の不動産ブームに沸く月面都市、ブームが限界を超える前に選んだ方法は。三冊目の不動産バブルの話 笑いごとではない。
C国の不動産の処理が現在進行形ですすんでいるし、お隣K国もあやしい。
どのような結末を迎えるのか、今年でなんらかの方向性が示されるのかな。
”事実は小説より奇なり”とならなければいいけど。
詳しく書くとネタバレになるので書きません。
興味がある人は、本を読んで下さい。
個性的なキャラクター達
主人公のハルを中心に魅力的なキャラクターが多くいる。
- あるゆる情報を取得し(ファンダメンタル?)利益を積み上げる主人公 ハル
- 数学的な手法を用いた金融工学(クオンツ)の天才 クールなツンデレ ハガナ
- 不遇な環境にいながら努力で這い上がった 準ヒロイン クリス
- 月面都市の癒し担当 教会のシスター 理沙
- 2つの顔を持つ女 没落貴族の少女 エレノア
- 有名なファンドマネージャー バートン
- 悲観の帝王 空売り屋 ウォレス
私の場合は様々な経験を積んできたので(おじさんになったので)、
キラキラとした主人公達には共感せずに、バートンやヴォレスに親しみを感じる。
一番好きなキャラはウォレスです、悲観の帝王いいですね、
彼と同じポジションを取ることは出来ませんが。
もし同じように悲観にかければ、私の胃は穴が開くどころか爆発するでしょう。
コロナ後の爆上げで、木端微塵に吹っ飛んだことは間違いありません。
クラウドファンディングで目標額の4倍の資金が集まり、アニメ化企画がスタート。
2023年を目安に制作される予定。
アニメが完成を楽しみに待っています。
“考える頭を持って取引をしたかね?”
一番印象に残ったのはこのセリフ、バードンというファンドマネージャーが言った。
(*ウォール街のゴードンゲッコーに似た感じと思ってください)
話になくてはならない重要なキャラクターです。
どんなに尊敬する人の発言でも、鵜吞みにするのは違います。
私も様々な失敗をやらかしています。
- M菱自動車の株価が下落した時に、バックが強力なので株価は回復するだろうという思い込みで買った。
(*上がった後に売却したが、素人のまぐれ当たり) - 有名な人が推奨しているので買った。
- IRや直近5年の財務諸表を調査して、良さそうなので買った。
- ボロ株だが、上がれば大きく利益が取れそうなので買った。
- 株価四季報を全て読み、良さそうな銘柄を上から5個買った。
考えると根拠がない思い込みばかり、背筋が凍りそう。
株式市場から退場しなかったのは運が良かっただけ。
昔に教わった、”型破りはいいが、型がないのは話にならない”の典型例。
たとえ誰の意見であっても、鵜吞みにするのはダメ 絶対に。
自分の頭で考え、行動し、自分の型を作りましょう。
そして、自分で作ったルールは守りましょう。
経済の将来の予想ですか?
上がる もしくは 下がるかのどちらかですね
どちらに行っても良いようにするのが、投資の基本。
一喜一憂しないようにしましょうね。
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