昭和と呼ばれた時代、政府はこう言った。”もはや戦後ではない”
令和と呼ばれた現代、政府はこう言うかもしれない。”もはや老後などない”
2040年 65歳以上の人口は35%を占める。
寿命と人口ピラミッド
日本の平均寿命は男性81歳、女性87歳、年々伸び続けている。
このまま推移すると男性は83歳、女性は90歳までは伸びそうな勢いがある。
次に人口ピラミッドの推移
この2つの事実から予想される事は、平均寿命は伸びて老人の割合は増え続ける。
”一億総活躍社会”とは働ける人はずっと働いて下さいというお願いなのでしょう。
まさに総力戦の時代、戦前を彷彿とさせる状況になってきている。
最近読んだ2冊の本
・老後レス社会 朝日新聞特別取材班
・交通誘導員ヨレヨレ日記 柏 耕一
老後レス社会は70歳以上でも働く高齢者を取材している。
68歳から警備員として働き始めた柏さん、警備会社には70歳以上の人も多く所属している。
書籍の編集プロダクションを経営されてあり、著書に”交通誘導員~”がある。
本は警備員の出来事を短編みたいな感じで書いていて、どこからでも読めて読みやすい。
軽い文体で書かれているが、交通誘導員は楽ではなく厳しい現場もある。
(深夜に仕事から帰る時に止められると邪魔だなと思っていました、謝っておきます、すいません。)
本ではお金がなく苦しい状態より、大変でも仕事があるほうが良いと感じている人もいた。
お金がために働かざるを得ない高齢者や、高齢期に備えて早めの退職をして第二の人生を選択する人もいた。
そして、お金のためではなく仕事をすることに生きがいを感じて働く人もいた。
最終章では、希望を持たせる終わらせ方をするように構成されていた。
最終章のタイトルは”死ぬまで働く”でしたが・・
悠々自適の老後が幻想か
今の社会では定年退職後に再雇用となると給料の額は大幅ダウンとなる。
役職定年は60歳以前に訪れて、能力的には衰えていないのにある年齢で急に突き付けられる。
今は会社の妖精さん(働かないおじさん)が話題ですが、子供の教育費がかかるのに転職をすることは選べない。
会社にしがみついて生きるのは仕方がない、他の選択肢は選べないのだから。
ただ、70歳まで働いても後は年金生活で悠々自適となる人は減っていくのではないでしょうか。
今でも65歳以上で働く男性は半分を超えているが、将来は70歳以上で働く男性が半分を超えそう。
政府も働く高齢者を増やしたいので、積極的に後押しをするでしょう。
私はどうするかって、60歳で働くことを仕事は辞める予定です。
お金の面では問題はなく、体も気を使っているので大丈夫のはず。
もしお金に困っても警備員なら雇ってもらえそう。
警備員のバイトは大学生の頃に一か月間やったことがある経験者です。
30年以上前の話ですが、今でもヘルメットやライトセイバー(誘導灯)は変わっていないようです。
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