暴落発生時には、今の投資方針を見直すチャンス。
持っている本を読みなおして、何をしたいか考えよう。
JUST KEEP BUYING
データサイエンティストであるニック・マージュリさんが書かれたと富を築くための本。
ただ買い続けなさいの表題通り、継続して投資する事の重要さをデータで示している。
印象に残ったところに要約すると下記の内容となる。
- 収入アップを考える、ストレスにならない範囲で節約を行う
節約は大切だが限界があるので、収入アップの方法を見つけたほうがいい。
今の時代は副業を推奨している流れとなっているので、収入の複線化を考えましょう。
言うは易しですが、実践しないと何も始まらない。 - S&P500に連動したインデックスファンドに投資をする
個別株投資でインデックス投資を上回るのは至難の業。
普通の人は投資に時間を使うより、収入アップに時間を使ったほうがいい。 - できるだけ早くまとまった金額を一括投資する。
感覚的には分散投資が優れているように思えるが、一括投資のほうが優れている。
早く始めることにより資産が増えることが早く、
暴落時に始めること以外は一括投資のパフォーマンスのほうが上回っている。 - その後はドルコスト平均法で投資を続ける
相場の下落時に買う押し目買いより、ドルコスト平均法が優れている。
暴落が発生した時は押し目買いは有効だが、その他の期間はドルコスト平均法が上回っている。
そもそも論で、いつが底値なのかは誰にもわからない。 - 投資する目的は自分が行きたい人生を生きるため
お金を増やすことを重視して、死ぬ時に資産が最大化していたら本末転倒だ。
必要な事にお金を使い、十分な暮らしが出来ていれば満足でしょう。
お金を増やす事も大切だが、そろそろ使い方を考えていく時期と考えている。
投資すべき3つ理由
この本では投資をすべき理由について3つ述べている。
- 老後に備えるため
いつかは働けなくなるし、年金だけでは余裕のある生活は難しい。
日本は年金は65歳からとなっているが、昔は60歳であった。
これから65歳以上に引き上げる方針となる確率は高いでしょう。 - インフレから資産を守るため
昔の1万円と今の1万円の価値は違う。
将来はインフレにより、貯金するだけでは実質の資産は目減りする。
この本では長期にわたるインフレで、価値が下がることをグラフで表現している。 - 「人的資本」を「金融資本」に置き換えるため
若い人は長期間稼ぐことが出来るが、年老いた人は稼ぐ期間は短くなる。
人的資本は減り続ける資産なので、減った分は金融資本で補う。
心に刺さった言葉は
”投資とは 自分が働かなくなっても代わりにお金を生み出し続けてくれる金融資産をつくること”
今の時代は老年になっても働き続ける人は多数いて、理由の一位は金銭の不安である。
働く意義は別にして、働かなくてもよい選択権を持てる事は良い人生に繋がるだろう。
時間ほど大切な資産はない
お金は後からでも稼げる、だが、時間は取り戻せない。
当たり前のことだが、以外と時間よりお金の価値を重視している人は多い。
人の幸福度は50歳のときに底を打ち、その後増加するという研究結果がある。
将来に対しての期待値が減少することで、幸福度が上昇するようだ。
私は働き続ける人生(仕事中心の人生)は嫌だと感じて、50代で会社を退職した。
今は自営業として働いているが、自由時間は数倍に上昇したので大満足している。
人生を振り返っても、この選択は後悔しないでしょう。
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