悩みなく眠れることは幸せだ

日常

昔から付き合いのある知人と数年ぶりに会いました。
なにやら悩みがあるようです。

不安で夜も眠れない人

彼は同世代の自営業で、付き合いは20年以上になる。
そんな彼はこう言っている。
「将来が不安で夜眠れないことがある。」

そんな言葉を聞くと心配になるが、5年前も10年前も聞いたことがある。
状況が変わっていないのが不思議だ。
自営業は収入が安定しないため、将来に不安を感じることは良くわかる。

彼は仕事は出来るが、見ていて不安な部分があった。

  • 月頭になったも請求書がこない、こちらから問い合わせが必要となる。
  • 予定が変更になっても、予約していたホテルのキャンセルを忘れる。
  • 仕事に必要な部品を出張先に持ってくることを忘れた。

仕事の実力としっかりしているかは別の話らしい。

自営業の人々を見てみると、しっかりしている人とうっかりしている人の両極端だ。
どちらにしろ仕事の実力がないと生き残れないので、実力は必要だ。

私も眠れない時代があった

会社員時代は睡眠時間が不安定で、眠るのに苦労した。
病院に行って睡眠薬を処方してもらい、眠れない時には薬を飲んで眠った。

睡眠薬が無い時代は、眠くなるまでお酒を飲んだ。
そのまま行けばアルコール依存症になっていただろう。
随分と苦しんだはずなのにすっかりと忘れている、喉元過ぎれば熱さを忘れるとはこのことだ。

なぜ眠れなかったかと言えば、仕事のことで頭がいっぱいだったのだろう。
終わらない仕事、増え続ける仕事、人の増員をお願いしても追加は数ケ月後。
眠るなら少しでも仕事進めたほうが良いのではと考えるくらい壊れていた。

四苦八苦した結果、最終的に不安要素を全て紙に書きだして眠ることにした。
朝寝覚めた後に課題毎に対策を考えて実行する、ただこれだけを繰り返した。

こんな簡単な事で薬なしでも眠れるようになる。
不安な事や悩みは紙に書く、単純な事だが効果は絶大だった。
紙は文句を言わずに話を聞いてくれる、無料の心理セラピーだ。

眠れることは幸せであるが、不安はある程度必要だ

昔を思い出すと、何の苦労もなく眠りにつけることは幸せだ。
今でも何らかの不安はあり、問題がゼロではない。

新しいお客様や、新しい場所で仕事をする時は不安が一杯だ。
神経質なまでにチェックを繰り返し、考えられる限りの万全な体制で臨む。
それでも不足している箇所はあり、その経験を次に生かすようにしている。

不安は、将来に対しての警告と言える。
現在の状況が何不自由なく問題なければいうことは無いが、
そんな状態が有り得るはずはない。

何か新しい事を行う時や、何かを変えようと思えば、何かの問題は発生する。
問題を克服することが力となり、次に生かせるので必要な経験とすら感じる。

だから不安を取り除くのではなく、ありのまま受け入れよう。
そうすると眠れるようになる。
もちろん不安に対する対策は考えて実行する、ただそれだけでいい。

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